原状回復工事ではどんなことが行われる?

次の入居者が安心して暮らせる部屋に戻そう

証拠写真で不要な請求を回避しよう

写真記録で責任を明確にしよう

原状回復工事の費用をめぐるトラブルは意外と多く発生しています。
その原因の多くは、「誰が付けた汚れや傷なのか」という点が曖昧になってしまうことです。
自分に責任がない場合でも、証拠がなければ説明しても納得してもらえない可能性があります。
そのため、入居時には部屋全体の写真を撮っておくことが非常に有効です。
壁や床、キッチン、浴室など、あらかじめ細かい部分まで確認し、気になる箇所があれば日付入りで撮影しておきましょう。
スマートフォンのカメラでも十分ですが、撮影日が記録されるよう設定しておくと後々役立ちます。
写真という明確な証拠があることで、自分の責任でないことを証明しやすくなり、不当な請求を避けることにもつながります。
退去時に安心できるよう、入居直後の記録を習慣にしましょう。

敷金の必要性を理解しよう

敷金は、万が一の時に原状回復工事などの費用に充てられる重要な費用です。
部屋を借りる際に敷金を支払っていれば、退去時に汚れや傷が見つかっても、その分の費用を敷金から差し引くことで、追加の支払いを避けられる可能性があります。
しかし最近では、「敷金なし」の物件も増えており、一見すると初期費用が抑えられてお得に感じるかもしれません。
しかし実際は、退去時に原状回復費用を別途請求されることがあり、その金額が敷金より高額になるケースも少なくありません。
最初に敷金を支払っていれば、そうした予期せぬ出費を避けられますし、万一のときの備えにもなります。
原状回復に関するトラブルを防ぐためにも、安さだけに惑わされず、敷金の有無や金額も含めて物件を慎重に選ぶことが大切です。